小2の男子で毎晩、親の育て方が悪かったのでしょうか。

小学校2年生の男子です。毎晩2回もおねしょをします。
最近、心配になってきたので専門の先生にかかろうと思っています。
この子がいつまでもおねしょをするのは、私の育て方がいけなかった
のではないかと心を痛めています。どういう親子関係を築いていけば
いいのでしょうか。

育て方より「からだ」の発達の問題です。

夜尿症の原因は、この子のように小学校低学年の場合は、寝ている間の抗利尿ホルモンの分泌が少なかったり、膀胱機能が不安定でおしっこをためられないなど、神経内分泌系統の発達が遅れていることによることがほとんどです。ところが、昔からおねしょの原因は母親の育て方や情緒的な問題が強調されすぎ、「からだ」の発達の問題だという視点が忘れられていました。そのためにずいぶんお母さん方も肩身のせまい思いをさせられてきました。したがって、この子の場合も、小学校2年生で毎晩2回の夜尿ということでは専門医にご相談したほうがよいのですが、これは「こころ」の問題としてよりも「からだ」の問題として、ということになるでしょう。
では、おねしょをする子どもとどういう親子関係を築けばよいのでしょうか。
まず第一に、おねしょがあることに劣等感を持たせないですむようなかか
わりを大切にすべきといえます。おねしょを叱ったり、あせって文句やいやみをいったりしないようにすることです。
あとは、子どもが生き生きと自分を表現できるように、のびのびと育てる
ことが大切です。これはおねしょの有無とはかかわりなく、育児のポイント
として大切なことです。注意したり、うながしたりする言葉がけを少なくして、
子どもが自主的に行動できる機会をふだんの生活の中で大切にしてほしいと思います。