起こすとおねしょしないのですが、やっぱり起こしちゃダメ?
(3歳4ヶ月)

子どもを寝かせてから、3時間後ぐらいに起こして、トイレに行って
おしっこをさせています。そのせいか、ほとんど失敗はありません。
それでも起こさないほうがいいのでしょうか。いま3歳4ヶ月です。

それでも起こさないほうがよいのです。

起こせばおねしょをしないというのは、おねしょがなおっているわけ
ではなく、起こすのをやめればおねしょをするわけで、生理的に夜
寝ている間にたくさんおしっこを作ってしまう状態には変わりありま
せん。起こすことによって、お母さんのおねしょの後始末は楽になり
ます。ついつい起こしたくなるのが人情ですね。
でも、起こしつづけた結果、おねしょが固定化してしまった子どもが
たくさんいることを忘れないでください。起こすことによって、一時的
に楽になっても、小学生、中学生までおねしょが続いたときの大変
さは、母子ともに相当なものです。起こすことは、眠りのリズムを乱し、
ぐっすり眠れば出てくるおねしょをなおしていく抗利尿ホルモンの出
方が悪くなって、おねしょが固定するのです。ですから、おねしょ起こ
しは決してよいことではないのです。
それよりは、起こさずに最初のおねしょが次第に明け方に移っていく、
つまり寝てからのおしっこの作られ方が減っていっているのかどうか
を確かめ、発達の姿を見守ることのほうが大切と思います。
まだ年齢も小さいのですからあせらずに、後始末が少なくてすむ
工夫をお考えください。